世界のムラカミの一人、
作家の村上春樹氏が
これまでの作品の直筆原稿や蔵書などを
母校早稲田大学に
寄贈することを先週発表しました

中の人の母校でもある早稲田大学から
しれ~っとニュースが舞い込んだのでした。

★★★
(おれも有名になってなんか寄贈したい)
★★★

大学側は村上ライブラリー(仮)を
キャンパス内に常設する予定とのこと。

早大志望者はぜひ
高田馬場キャンパスに足を運んでくださいね

文学的に氏の作品に大きな影響をうけた
というわけではありませんが、
それでも一通りの主要作は読んでいます。

レプトン生の親御さん世代ですと、
『ノルウェイの森』現象なんて
直撃って方もいるのではないでしょうか


ビートルズのNorweigian wood
からタイトルがとられていることも
さることながら、
この「ノルウェーの森」がおそらく誤訳
というのも有名な話ですね。

どうも「ノルウェー製の木材」
で作られたウッドテーブルの曲というのが濃厚な説。

さて、「野良」文学研究者でもある中の人に
とっては、「ナマ原稿」はそれ自体で
貴重な分析対象です。

「作家はどのように推敲したのか」
「原稿を書き換えた狙いはなにか」
など、古今東西、分野を問わず
文学研究において原稿にあたることは
今や必須の作業です。

英語で原稿といえばmanuscript

manu-は「手の」という接頭辞で、
scriptはラテン語動詞scribo「書く」の
名詞形scriptumからのきたもの。

つまり「手で書かれたもの」ということです。

ちなみに、メールの末尾につける
P.Sは、ラテン語のPost Scriptum
略語です。「書いた後で」という意味です。

英語においては(仏語でも)、
原稿といえば、単語の歴史レベルで
「手書き」という意味になっていますが、
このデジタル時代。

PDFでフォーマットされた初稿も
manuscriptなんですね

刻々と変化する世界と言葉の関係。
今回もふと英語のまじめな(笑)記事でした


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