Hi, everybody, how is it going 

10/27(Sat) のハロウィンパーティ
の興奮も冷めないまま、
新しい1週間が始まりました

さて今回は一転して
少しマジメな記事を。
英語に関する本の書評です。

Leptonブログの中の人、
大学院での専門は哲学・文学です
英語圏ではなく、フランスが研究対象ですが(笑)

英語で書かれた本や論文、記事も
読むには読みますが、やはり日常的に接するのは
フランス語の原書です。

こりゃいかん、ということで
近頃日本語(とりあえず)で書かれた
英語関係の本を読み漁ってます…

ということで、折に触れてこのような
書評記事もアップしていきます

さて、今回紹介するのはこちら

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The story of English
フィリップ・グッデン著
『物語   英語の歴史』田口孝夫監訳、
悠書館、2012年

です。
ブログの書評記事でも、このように
詳細な書誌情報を載せてしまうのは
職業病でして…(笑)


著者は英語学の研究者ではなく、
英国のミステリー作家だそうで、
語り口は多彩、
サクサク読み進められます。
しかし同時に、
英語に関するエッセイや著書も
ある学識深い書き手で、
専門的で学術的に正確な
知見をもとに書いています。

さて、内容に進みましょう。
タイトルから想像できるように、
英語の始まりから、
20世紀に世界の共通言語に
なるまでの歴史を、
波乱の物語として描いています。

そこで一貫してテーマになるのは
「英語とはなにか」という問いです。

そこで筆者が着目するのが、
「辞書」編纂事業です。
18世紀イギリスのサミュエル・ジョンソンから
19世紀アメリカのノア・ウェブスター、
70年以上をかけて出版された
20世紀のオクスフォード英語大辞典の
共同作業者まで、彼ら偉大な編纂者の
心くすぐるエピソードが紹介されます。

辞書は便利な手引きであると同時に、
本質的にはその言葉を「定義」するものです。
そこに掲載されなかった単語は、
英語ではない、と判断される可能性もあります。
ですから気を張った、
一筋縄ではいかない
一大プロジェクトなのです。

様々な外国語を貪欲に飲み込み、
新しい語法を日々発明する英語は
ミステリー作家の手により
さながら大蛇のように立体的に、
活き活きとした生命を
与えられているようです。

個人的には、英語が英語として
その姿を定めつつあった中世の時代の
フランス語との関係に刺激を受けました。

どうしてrestaurantと綴るのか、
みなさん不思議に思ったことありませんか
「この読まないtはなに!!」って怒ったことも

時代は降りますが、
19世紀にフランス語からお引っ越し
してきたせいなのです。

このような英語の不思議
(われわれ非英語ネイティブには
不条理ともいいます)
に関するコラムも豊富な本書。

秋の夜長に是非手にとってみてください。
きっと英語の豊かな歴史が
そこで待っているはずです